honeylab's blog

各種ハードウェアの改造、主にファミコンミニなどをやってます(ました)

マジョカアイリスハック

アストロシティミニをほったらかしてこんなことやってました。

 

こちらのblog

kako.com

 

や、Twitterなどで広まって
もはや電子工作おっさんみんなが買っちゃったんじゃないかと思われる
「マジョカアイリス」

 

www.takaratomy.co.jp

詳しい成り行きは各種まとめなんかを見てもらうことにして

 

twitter.com

 

みんな、この横長 64x480 液晶の特殊性と在庫過多による圧倒的値引きにひかれて買いあさってしまったようです。
ところで、この液晶を真面目に使おうとすると、フラットケーブルの処理やマイコンのプログラムなど、すでに電子工作の猛者と化しているレベルでないと
結構処理の難しい工作になってしまいます。

 

 ここまでの工作、結構むずいです。

github.com

しかし、この「マジョカアイリス」、ロットによって本体基板上にmicroSDスロットが搭載されているモデルがあることがわかっています。
このSDカードの中に、おそらく画像や動画が入っているので、これを差し替えてしまえばとりあえず画像が表示できるではないか、というソフトウェア的な取り組みを行ってみました。

 

内蔵microSDカード、2Gのものと4Gのものが現在確認されています。

 中身を一通り確認しましたが、普通のFATフォーマットのパーティション内に、いくつかのフォルダ、データがあるのみです。

この中で、ルートフォルダにあるAB565.binというファイルが、このオモチャの操作中に表示される画像であることがわかりました。

 このファイルは16bitRAW画像データが連結された特殊な形式ですので、これを編集しやすくなるように分離し、再度結合できるようにするツールを作成し、ファイルを置き換えてみました。

 ファイルをいくつか編集してSDカードを更新してみると…

 見事、待機時に表示されるアニメーションが変化しました。

液晶を単体で接続したときのように滑らかに動かすことはできませんが、
この工作、はんだ付け等難しい作業が必要ないため、オモチャハックの入り口としてはそこそこ難易度が低く、結果もわかりやすいのでいい教材かと思います。

 

この作業に必要なC#のプログラムのソースコードは公開しておきます。

 

microSDからコピーしたファイルを使って、このプログラムに読み込ませることでファイルが分離できます。
このソースコード、VisualStudioで作成したものですが、あえてプロジェクトファイルなどは置かず、単一のクラスだけ置いておきます。
そのため、まずはこれをコンパイルして、自分の環境で実行できるというのが最低限必要な力です。それ以下の方はサポートできません。

ここまで登ってきてください。

このソースコードを使って、すでに同様に差し替えに成功されている方もいるようです。

 

 

microSD内には、このほかにもアクション時に再生される動画や音声などが収められていますが、まだフォーマットに未確定の部分があるためその部分の差し替えはまだできません。私の興味が続けばその辺もできるようになるかもしれません。