さて、ぼちぼち各方面からのハックも佳境となり、
液晶単体での使用や、内蔵リソース書き換えの技術も整ってきました。
そんな中で、どうしてもやらないと気が済まなかったネタが
「内蔵赤外線LEDを使ってリモコン操作をする」ということです。
マジョカアイリス、マジョカランタンとの連携のために赤外線LEDが内蔵されています。
せっかくなので、マジョカアイリスを振って何かを操作出来るようにしてみましょう。
必殺技の発動などの時に赤外線信号が出ますが、あくまでもランタンと連動させるための単純な信号しか出ていません。
マジョカアイリスの発射する赤外線信号は、シチュエーション問わず一定で、38kHz変調のいわゆるリモコンコードとは関係ない信号。
— ひろみつ(honeylab) (@bakueikozo) 2021年1月15日
元々のIR LEDの信号はここから出てるが、電流モードで見るしかないのでとりあえず抵抗で確認した。これをフォトカプラに置き換えていったんマイコンで受ける。 pic.twitter.com/qKrGxZ5O6K
この信号だけでは外部機器を制御できませんので、マジョカアイリス基板に外付けした小型のマイコンにリモコンの赤外線信号を学習させておいて、この信号をトリガにリモコン信号を出力させるようにします。
これなら、必殺技などのモーションはそのまま残し、リモコンとして使用できます。
先駆者として、中身を引っこ抜いて別マイコンに置き換えてエアコンのリモコンにした方はいたようですが、ちょっと中身を引っこ抜くのは私の美学じゃないのですよ…
まず、内蔵赤外線LEDの配線を確認してみます。
すると、内蔵LEDは+側ではなく、-側を制御して点灯させているということがわかりました。この信号はあくまでもLEDを点灯させるための制御のため、外付けマイコンのトリガとするのには少し面倒です。
そのため、そのLED信号を制御信号をいったんフォトMOSリレーに入力し、外付けマイコンに入力することにします。
フォトMOSリレーは内部的にLEDが入っているために、元の基板の回路に与える影響が少ない、という利点もあります。
内蔵赤外LED自体は一般的なリモコンのLEDと互換性のあるものですので、この部分はそのまま利用することにします。
最終的な回路構成はこんな感じです。
Arduinoのリモコン送出ライブラリでは+制御のLEDしか使用できませんので、
-制御の基板のまま赤外LEDを制御するために、赤外LEDの手前に2SC1815を使用した反転ドライブ回路を追加しています。
このようにすることで、最小の改造でマジョカアイリスをリモコンにすることができます。
さて、なんのリモコンにするか…派手なアクションをしてくれたほうがいいよな…照明…
ん!!! うちの照明 「アイリスオーヤマ」の
リモコン付き照明じゃん!!!!
(しかもAlexa連携とかもついてて便利)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07J5VTMS2
まさかのアイリス被り!!!これやこれ!!!
ところで、我が家の照明は偶然にも「アイリス」オーヤマ製である
— ひろみつ(honeylab) (@bakueikozo) 2021年1月15日
腹減った pic.twitter.com/JTqcxCo6h4
というわけで、
リモコン受信モジュールとArduinoを接続してリモコンコードを取得します。
受信モジュールは、マジョカランタンに入っていたものを毟り取りました。
リモコンコードをデコードする pic.twitter.com/uuuuvQTnwE
— ひろみつ(honeylab) (@bakueikozo) 2021年1月15日
スケッチは、サンプルにあるIRRecvDumpV2を使っています。
ネットで探せばたくさん例が出てきます。
この信号を、マジョカアイリスの赤外線信号をトリガにし、アクション映像が流れた分の時間を待ってリモコン信号として送出するようにArduinoのスケッチを作成します。
こんな感じで適当に配線して突っ込みます。
幸い内部には十分なスペースがありました。
ついでに、起動画面をちょっと書き換えてみました。
アイリスオーヤマのロゴ、ハートが入ってて意外と親和性が高いのでは…?!
リソース書き換えの方法はこちら
さて、実際にやってみましょう!!!
魔法少女 部屋の電気をつけられるおっさん誕生!!!
…あぁぁぁあ!
ちょっと楽しいぞこれ!!
そういう風に作ったんだから動くのは当たり前なんだけど、
なんだろうこのワクワク感wwww
さて、本体魔改造系はこんなもんかなぁ…