図らずも上記の記事の続きとなってしまいました。
前回の記事で、Androidベースの小型通訳機に興味を持ってしまったので、
似たようなソースネクストの「ポケトーク」を入手しました。
いろいろいじってみたところ、なんとこれは上記のVT300Lと同じSoCであるMT6850を使用していることがわかり、SP Flash Toolを使ってあっさりとAndroid化することができました。
(パーティションサイズが若干違うため、後述するscatterファイルが必要です)
ソースネクストのポケトーク
— ひろみつ(honeylab) (@bakueikozo) 2021年4月13日
ヒートシンクが半田付けで、シリアルもありそうだけど念のためやってみっかと思ったらやはりMTK Preloaderが出てきた
吸ってみてるんだけど、これ、まさかのMT6850っぽいんだけどww pic.twitter.com/brNcwoDtUJ
と言うわけで、ソースネクストの翻訳機ポケトーク初代、偶然にもこの間の翻訳機と同じMT6850だったこともありとりあえずadb shellゲット pic.twitter.com/5Oa9RGgMg5
— ひろみつ(honeylab) (@bakueikozo) 2021年4月15日
しかし、この機種はタッチパネルではないため、一つのAndroid端末として常用するには少々厳しい気がします。ディスプレイも丸型ですし。
カバーで隠れているだけで、中身は普通の液晶なので、小型ゲーム筐体に突っ込んでみたり、キオスク端末的に使用するならアリなのではないでしょうか。
Bluetoothが使えますので、キーボード、マウスを使用できるようにしておいたほうが便利だと思います。
今のところ、メルカリで3000円程度はしていますが、下がってきたら遊んでみるのもいいかと思います。
ハックの細かーいところまでは書きませんが、上記の記事の一部を本機のパラメータに変更するだけで可能ですので、その部分を記録しておきます。
ものによってはネットワークに接続後、最新ファームが降ってくる場合があります。
更新をかけてしまった場合は、systemパーティションが更新されてるっぽいので、下記改変を再度やる必要があります。
書き込みに必要なscatterファイル
pocketalk_scatter.txt · GitHub
上記に書いてありますが、system.binの吸い出し領域
linear_start_addr: 0xa800000
partition_size: 0xA0000000
改変するファイル:build.prop
改変する内容:以下の3行を追加
persist.service.adb.enable=1
persist.service.debuggable=1
persist.sys.usb.config=mtp,adb
この内容で書き換えると、電源投入+USBでadbが利用できるようになります。
(adb rootはダメでした。bootも書き換えれば行けると思いますが。)
尚、今のところSIMカード、通信機能の有効活用化はできていません。
もうちょっといじってみたいと思います。
電話の発信、データ通信ができましたw
うまくいかなかったのはどうやらdocomo SIMロックorバンドの問題だったっぽいです
ポケトークで電話できたwww pic.twitter.com/ZwNOaz5Wvb
— ひろみつ(honeylab) (@bakueikozo) 2021年4月17日
電話、なぜか発信しかできない…(かけると通話中になってしまう)