honeylab's blog

各種ハードウェアの改造、主にファミコンミニなどをやってます(ました)

レトロアーケード Mini Player「データイーストクラシックコレクション」の中身がやばかった…

 

 

5/14,15?に発売されたこちらの商品

ascii.jp

実はこの元となる機械は一年ぐらい前から海外では流通していたのですが、
今回インフォレンズ社が輸入販売するという形で日本の商流に乗ったようです。

www.infolens.com

 

なんだかアスペクト比が怪しいとかいう話があって面白そうだったので

 

早速入手してみました。

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海外の話を聞いていると、どうやら今までのMini Player

honeylab.hatenablog.jp

 とは違って、AllwinnerのSoCを採用した汎用機であるという話でした。

起動してみると、確かに起動に時間がかかってLinux機感があります。

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今までのMiniPlayerと比べた大きさはこんな感じ。

 

分解してみます。

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このシリーズは分解するためにサイドのシールをほぼ完全にはがさないといけないため
結構面倒です。

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中身がぎっしり詰まっているとは思いませんでしたが、それでも思ったよりスカスカでした。

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メイン基板です。SoCは噂通りAllWinnerのA23,ストレージはeMMCのようです。
LCD-IFの先によくある4.3インチのLCDがつながっています。

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このへんからシリアルが取れます。

u-bootとカーネルのログをこの辺に置いておきます。

gist.github.com

また、u-boot起動中に's'でshellに入れます。

 

システムはAndroidですが、シリアルコンソールも常に有効です。

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さらに、基板上にあるmicroUSBポートがotg対応で、システムが起動するとデフォルトでadbdが動作しているため、さらっとPCからadb接続できます(えぇぇぇ)

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そんなわけで、システムがのぞき放題やり放題なことは確認できました…

 

で、デフォルトで入っているROMとエミューレータですが…

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/mnt/sdcardに "MAME4droid"というフォルダがあり、

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romsフォルダに

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ROMのzipが転がっているだけ、ということがわかりました。雑!

…34タイトルのはずだけど、妙にファイル多くないか?

っていうか、ゲーム選択画面に34タイトル以上表示されてるんだけど…

マジカルドロップ3とか、メーカのサイトに書いてないぞ?

9995578 1980/1/1 0:00 magdrop3.zip     Magical Drop III

ちょっと真面目にさらってみるか

 

…おおお、なんか34タイトル以外にも結構ゲームが入ってるように見えるぞ…?

 

…まてまてまてつぇてつぁ

MAME用のBIOS全部入りじゃねぇか!!!!!!

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あああああしかもぜったいはいっちゃだめなやつはいってる!!!

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おいおい大丈夫か?GPLどころの話じゃないぞ…?

さて、BIOS著作権について俺は真っ黒だと思ってるんだけど灰色だっていう人とか白だっていう人もいるみたいだ。
しかし、使ってもいないBIOS突っ込んでおくのはどうなのよ。
あと、こういうのは蟻で買えるぐらいにしておくべきで、ソフマップとかで売っちゃダメな奴だと思うよ。

 

あと、ゲーム34本、って書いてあるけど、なぜかあと二本「Magical Drop3」と
「STREET HOOP」入ってました。なんで。