honeylab's blog

各種ハードウェアの改造、主にファミコンミニなどをやってます(ました)

SHARP 太陽光発電 エネルギーモニタ JH-RWL7を分解する(2)

 

普段様々な機械を分解・解析していますが、
そんなことをやったことがない人にとっては何をしているかわからないと思います。
せっかくなのでどんなふうにやっているのか書きながらやってみます。

 

さて、組み込みLinuxだと仮定するとまず見たいのが起動ログです。

UARTを探すために闇雲にピンを当たっても仕方がないので
データシートを参考に当たりをつけてみます。

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CPU周辺の配線はこんな感じ。
そして、データシートによるピン配置は以下の表のようになっていました。

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まず、本当にこのパターンであっているのかを検討します。

空きパターンになっているCPUの真下、実装されている発振子の隣の部分。
これは直感として32KHz RTC用の発振子パターンです。

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表を見るとたしかにこのあたりにありますね。間違いなさそうです。

ルータなんかを分解するとしっかりUARTのピンが出ていたりするんですが、
ここまでで明確に出てきている様子はありません。
では真ん中に堂々と実装されているコネクタを推測してみます。
ピン数は10。おそらくJTAGなのではないかと思っていますがどうでしょう。

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JTAGに必要な信号線がこの辺からまとめて取り出されているイメージができるでしょうか。
コネクタピンアサインをパターンから推測すると

1:GND 
2: 
3:
4:
5:
6:
7:
9:VCC
10:VCC
この時点で不明信号は7本。これが赤で囲まれたピンに割り当てられていると推測できます。
しかし、JTAGなんかは純正開発ツールでも使わない限りあまり使いません。
そして、明確にピンが建てられているパッドのいずれもUARTではないことがわかりました。

とは言え、全く出てないというのは少々不可解。
再びピンアサイン表からUARTを探してみるとこの辺とのこと。

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これはチップの位置としてはこの辺ですが…

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あれ!うにょーんって伸びてどっかに行ってますねこれ。
どこだろう…

今のところ私の勘では下の黄色いところのどれかです。

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ちょっと離れすぎてる気もしますが、これはJTAGのコネクタとも近いので
デバッグ用の信号がまとめられていると考えれば不自然ではない感じもします。
このあたりにプローブを当てて起動試験をしてみようかと考えています。