突然ですが、こちらが私のここ3年間の健康診断の結果です。
多少悪いですが、急に命に関わったりはしなそうです。
いや、ちょっと血圧がやばそうですが…
(祖父、父どちらも高血圧、脳卒中経験なのでたぶん私もぼちぼちやばいです)
この結果だけ眺めて、まぁぼちぼち気を付ければいいや、と思っていたところ、二枚目があることに気づきました。
胃部X線:胃ポリープ、胃角部変形の疑い
えぇぇっ!???この辺今まで何か出たことないのに!!!胃ポリープ、はなんとなくわかるけど各部変形の疑いって何!!!???
ちょっと調べてみると、胃ポリープは良性の場合もありその場合は様子見、明らかに悪性の場合は摘出、この辺は想像通り。
胃角部変形の疑いって何よ…と調べてみると、胃がんとかでそういう風になることもあるとか
うぇぇぇぇ???
やっべやっべ。
ということで慌てて近所の、かつ苦しくない経鼻胃カメラができる病院に転がり込み、偶然翌日朝に検査ができるということで早速予約をとり、翌日鼻から撮影を受けてきました。
鼻からカメラ、聞いてた通り楽です。ただ、鼻の奥が狭い場合口からになりますって言われてて、年中点鼻薬が手放せない私は結構ビビっていたんですがねw
で、結果としては胃ポリープは治療不要、胃角部変形は若干の胃炎、そのほか食道に若干の胃酸の逆流の形跡があることなどを指摘されましたが、2~3年に一度の内視鏡検査をすればいい、ということになりました。
焦った…
で、せっかく検査をしたので、その写真をお土産にもらってきました。
なんとなくそういうことができるということは知ってる方も多いと思いますが、
実際にやってみようとするとなんて言ったらいいかわかんなかったり、もらってもどうしようと思ってもらわない方も多いと思いますので、ここではもらえるデータについての技術的情報を書いていきたいと思います。
現在、X線や内視鏡、超音波検査などで取得された画像データは”DICOM”(ダイコム)と呼ばれる共通画像交換形式ファイルとして保存されることが多いです。
一昔前は、X線はX線感光フィルムに撮影・現像し、写真として取り扱われていましたが、今ではX線感光CCDなどで直接デジタルデータが撮影できるため、必要なX線の量も少なく、より安全に、鮮明な画像が取得できるようになっています。
小さなクリニックなどでは機械単位でしかデータを取り扱っておらず、直接機械からCDーRやメモリカードにデータをエクスポートしたりすることもありますが、大病院や電子カルテが扱える病院では撮影データをきちんとカルテと結び付け、診療情報として出力できるようです。
この診療情報、総合受付や診療科受付、担当医師などに「検査画像データをCDでください」というだけでもらうことが可能です。特に理由の説明は必要です。紹介状の必要性などを聞かれるかもしれませんが、画像が個人的に欲しいです、とだけ言えばいいです。
料金は自費なので1000円~3000円(税抜き)の場合がほとんどですが、病院によっては即日とはいかない場合もあります。
今回は大きな病院だったこともあってか、立派にラベルも印刷されたCD-Rが当日、一時間ぐらい待って1000円で発行してもらえました。
では、この中には何が入っているのでしょうか。
まず、先述したDICOM画像データが入っています。
DICOM画像データの入ったCDは、パソコン汎用機ではない検査・閲覧機器などで読み込むことも考慮してDICOMDIRという認識ファイルと、DICOMディレクトリが必ず存在しています。
そのため、DICOM対応機器に挿入すれば見ることができます。
が、そんなものは一般家庭や、ちょっとしたクリニックには無いこともあります。
しかし、一般の家庭でも見ることを考慮し、CD-R作成の際に汎用PCやブラウザでも閲覧可能になるように、PCビューワソフトやhtmlディレクトリを出力してくれていることが多いです。
DICOM画像ファイルは、デジカメの写真などについている.JPGなどのような拡張子を持ちません。
画像フォーマット情報(色深度)や患者情報、撮影条件などがファイル内にバイナリデータとして埋め込まれているだけです。
どちらかというと、その情報のほうが重要です。
いくら画像を見せられても、それがどんな機器で、どんな条件で撮影されたかの情報を含まなければ、医療診断画像としては役に立たないからです。
このCD-Rには”AOC_mini”というビューワが付属していました。
これは、DICOM画像ワークステーション”Array AOC"という機器から出力された機能のようです。
Array AOCについてのFAQ - 製品情報 | Array Corporation - アレイ株式会社
ソフトを起動すると、収録された画像のサムネイルが表示されます。
パソコンに詳しい方ならこのソフトを使っていろいろできるとは思いますが、トーンカーブの修正などを行って、患部の読影を行う、などお医者さんが使うと便利な機能がついていて、一般的な画像編集ソフトとはだいぶ使い勝手が違うため、慣れるまでは結構難しいと思いますw
それとは別に、記念に見るだけ、や家族への説明などのため、ビュワーのほかに、INDEX.HTMファイルがあり、ブラウザからも閲覧できます。
… コスプレROM写真集と一緒ですね!←
ブラウザでならボタンをポチポチするだけで、撮影画像を見ることができます。
が、こちらはJPGがされた画像が出力されていて解像度も多少低く、医療診断に使うには不正確になる可能性があります。
しかし、家族に対して、患部はここだよ!などと説明したり、今後の話し合いをしたりするためには非常に重要なツールとなると思います。
ほら、便利!!
重要な診断を受けた場合、是非データをもらっておくと可能性が広がると思います。
皆さんもぜひ!!!