honeylab's blog

各種ハードウェアの改造、主にファミコンミニなどをやってます(ました)

「プリキュアミライパッド」を解析する(2)

前の続き

honeylab.hatenablog.jp

 

さて、届いたらサクッと分解します が、
まずは気になっていたあからさまにデバッグポート蓋のようなやつを外してみます。

かちっとな

 

ででーん!!

 

ほら!!!だから言ったじゃん!!!なんかあるって(何ができるとは言ってない)

勢いで分解し続けます。

裏蓋を外したところ。

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ここまでではまだ詳しいことはわかりませんが、

やはり「ジュエルポート(私が名付けた)」は電極で間違いありません。

 この端子、果たしてミライクリスタルのようにただのスイッチとは考えられません。

さらに、開発用と思われるコネクタ端子が2つ左上にあります。
ゴムパッドがついているのは電池交換時リセットボタンです。

さて、基板をひっくり返してみます

 

どーん

 

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ででーん

だいたい想像どおりでした。
こいつを買うときに一番恐れていたのは、
「すべてがワンチップで全く遊ぶ余地が無いこと」

でした。
少なくともそれは免れたようです。

動作動画を見れば、ふんだんなアニメーションと動画再生ができているため
いきなりただの貧弱なカスタムチップを使っているとは考えにくかったです。

なんらかのミドルウェアが存在するレベルのマイコンが使われているはず、と思っていました。
しかし、メインチップは樹脂封止なので現時点で型番を推定することはできません。
今後、これを明らかにすることはできるでしょうか。

液晶はいわゆる組み込み向けTFT LCD。画素数は明確には記載されていません。
ピン配置から考えると液晶I/Fは

www.aitendo.com

この手のものとほぼ同一のものと考えられます。
抵抗膜型タッチスクリーンであることも共通です。
フレキ部分が極端に弱く、すぐ接触不良になりますので、
この部分はあまりいじらないほうが良さそうです。

その他、基板を調べてわかったことを簡単に書き込んでおきましょう。

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こんなかんじです。
右上に出ている6ピンポート、2本だけGPIOまで配線されていますが、
ポートの直前の保護抵抗が実装されず、NCになっています。
そこに並んでいる残りのCPUピンはミライクリスタルの接点スイッチに配線されていますので、
開発時に何らかのアクションを発生させるものだったのではないかと思われます。


フラッシュはNANDかと思いましたが、NORフラッシュと言うものらしいです。

MX29LV640EBTI-70G | Macronix, 64Mbit フラッシュメモリ, 2.7 → 3.6 V, 48-Pin TSOP | Macronix 【通販RS】


ちょっと本気出せばNORフラッシュに直付けして直接アクセスか、
CPUのアクセス中にプローブする形で画像データなどに直接アクセスしたりはできそうですがなかなかハードルが高いですね。
裏にあるデバッグコネクタからなにかできればいいのですが、今の所
CPUも特定できていませんし、これもまだ先になりそうです。
とりあえず、オーディオアンプの近辺を改造してイヤホン穴を付けたり、とかは簡単にできそうなんですがね。

で、気になってたことのもう一つ「ジュエルポート(仮称)」です。
こちらについて、なにか信号が出ていることが確認されました。


今後記事にしますのでお待ち下さい。